参加施設に聞く

vol.15 原町ささき内科様

当院で行っていない検査の内容も共有して、患者さんがよりよい治療を
- 原町ささき内科 
院長 佐々木 陽彦先生にお話を伺いました -

Q:地域のかかりつけを志し3年前に開業されました。現在どのような患者さんを診ていらっしゃいますか?
A:地域の内科医として内科に関わる幅広い分野で患者さんを診ています。当院は仙台医療センターや仙台オープン病院の近くにあります。患者さんにとって、そういった大きな病院にかかる前の入り口に待ち受ける存在、そして、大きな病院にかかった後のゴールに待ち受ける存在でありたいと思い、日々の診療にあたっています。
 専門が呼吸器ということもあり、一度近くの病院で診察を受けたものの咳や痰の症状がなかなか改善せず、当院を受診される方も多いです。また、当院周辺には高齢の方が多くお住まいですので、遠くの病院への通院を負担に感じていらっしゃる患者さんにも受診していただいています。
 現在当院を受診されている患者さんに対して非常時にも診療を続けられるよう、MMWINで情報のバックアップを行うこと、共有することの重要性を感じています。
Q:先生のご専門や土地柄から、他の病院や診療所との連携が非常に重要と思われますが、そのような中で今後MMWINをどのように使っていきたいと考えていらっしゃいますか?
A:一つは、大きな手術や患者さんを他の施設に紹介する際に、紹介先で当院での治療の経過を見て診療に役立てていただきたいということです。また、逆に他の施設から患者さんを紹介された際に、MMWINで患者さんのこれまでの経過を見ていきたいです。
 加えて、開業後は一人で診察をしていることもあり、内視鏡検査や超音波検査等を他の施設の先生に依頼することが増えています。そういった当院で行っていない検査の内容も共有して、患者さんがよりよい治療を受けるためにMMWINを活用していきたいと思っています。
 また、当院は宮城野区にありますが、患者さんにとって東北本線をまたぐことが負担になっているということをよく聞きます。宮城野区にお住まいで、長年に渡り青葉区内の大きな病院に通院してきたけれども、年齢を重ねるごとに通院が難しくなり、出来れば近くで診てもらいたいというのです。
 そのような患者さんのためにも他区の病院と地域連携パスを運用して連携し、またその連携の中でMMWINを活用することにより、これまで通りの医療を提供できると良いと思っています。

介護者の視点を理解したい、逆に介護者の方にも医師の視点を知ってほしい

Q:ご高齢の患者さんが多いとお聞きいたしました。今後の介護施設との連携についてはどのように考えていらっしゃいますか?
A:患者さんをよく把握されているのは介護者だと思っています。限られた診察時間の中で、医師が患者さんの状況を全て把握することは難しい。そういった点で情報の連携は非常に重要で、今後も連携は増えていくと考えています。私自身も介護者の視点を理解したいと思いますし、逆に介護者の方にも医師の視点を知ってほしいと思います。
 例えば、医師としては、患者さんの食事の様子や転倒・ふらつきの有無、注意機能、服薬状況などの情報は非常に有益ですし、介護者の方にも治療状況を可能な範囲で把握してほしいですね。将来的には、そのように連携で介護施設とつながることができると良いと考えています。

原町ささき内科 Data

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