参加施設に聞く

vol.30 介護老人保健施設はまなすの丘様

 日々の業務にMMWINをご活用いただいている介護老人保健施設はまなすの丘様より、活用されているMMWIN情報の内容や今後の活用について、お話をお伺いしました。

「MMWINはご存じですか?」から始まる相談業務
~ ご利用者様の情報を確実に繋いでいくために ~

 老人保健施設で入居相談を受けていると、必ずしもご家族様が本人の医療情報を知っているとは限らない事や、身寄りがなく遠い親類が相談に来る等、様々なケースがあります。担当するケアマネジャーがいれば、力を借りて情報を把握することもできますが、入院に伴い介護保険新規申請された方は状況の把握が難しく、「分からないんだよね」と、ご相談者様も困り果ててしまう事があります。
 そんな時「MMWINはご存じですか?」と、伺う様にしています。
 最近はMMWIN事務局や医療機関の積極的な展開により、ポスターを見たことがあるという方が増えたと感じますが、詳細を知らない方が多く、詳しく説明を行うと申し込みを希望されます。通常の入所相談では、面談の中で病歴や体調について本人含めご相談者様がどう受け止め、どうありたいかを伺います。しかしながら、ご相談者様が詳しく知らない場合は、加入して頂く事を優先させ、私たち支援相談員が医療情報を把握してから、今後について相談させて頂くようにしています。

 医療から介護への退院調整は年々迅速な対応が求められる中で、ヒューマンエラー等により、残念ながら必要な情報が確実に引き継がれるとは限りません。ご利用されるご利用者様が安心して、治療から生活の場に移行できる体制を作るためにもMMWINでの情報共有は非常に有効と考えます。
 老人保健施設の医療部門は、経過や今後の予測を施設サービス計画作成のアセスメントとして把握したいと考えます。その際、これまでの検査データや治療の経過を確認できることは、退院後の受け入れからQOLを高め、在宅復帰に繋げる早期のアプローチが可能になると期待されます。
 COVID-19の流行で、介護施設は現行の受け入れ体制から劇的変化が求められる事が推測されます。その中でもご利用者様の情報を確実に繋いでいく仕組みとして、今後も活用が期待されると認識しています。

介護老人保健施設はまなすの丘 Data

〒988-0334 宮城県気仙沼市本吉町外尾25番地
TEL:0226-42-2915